看護師の志望動機を全紹介|履歴書での書き方・面接での答え方をケース別に解説

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「看護師の志望動機はどのように書けばいいの?」

このような疑問をお持ちの看護師志望の方も多いのではないでしょうか?

看護師求人に応募する際には、自身の魅力をアピールするための魅力的な志望動機を準備する必要があります。

履歴書の書き方や面接でのアピール方法を知っておくことで、相手側に好印象を与えることができます。

こちらの記事では、看護師の志望動機や履歴書の書き方、面接での答え方などを解説していくので、参考にしてください!

目次

志望動機を考えるときの5つのポイント

それでは早速、志望動機を考えるときの5つのポイントについて解説していきます。

良い印象を与える志望動機は3部から構成されている

志望動機は、自分の考えや思いなどを思いつくままに書くものではありません。

説得力があり、読み手が納得できるような文章で無ければ魅力的な志望動機とはならないので、事前に文章構成をきちんと考えておくことが重要です。

志望動機に適した文章構成はいくつかありますが、下記で示すような3部構成がスタンダードな形となります。

必要十分な情報を入れ込むことができる文章構成になっているため、多忙な看護師の方でも作りやすいでしょう。

看護師の転職でおすすめの志望動機の構成

  • 志望病院・志望施設の中で自分が共感できる点や感銘を受けた点をアピール
  • 応募先の共感ポイントの中で自身の看護観との調和している部分を探す
  • 自身の看護観を説明する

志望病院・志望施設の中で自分が共感できる点をアピール

志望動機を作る際には、病院の理念や特徴などを伝えるための情報収集も欠かせません。

自分が共感できる点や、価値観が合致する点を志望動機に織り込むことで、より説得力のある魅力的な志望動機が仕上がります。

このように、情報収集をすることで「ミスマッチのリスクが低い」「しっかりと調べてくれている」という印象を与えることができるでしょう。

具体的な情報収集の方法としては、病院や施設のウェブサイトやSNS、求人情報の他に、実際に訪問して現場の雰囲気や職員の方々の話を聞くことも大切です。

自分が働く環境についてのイメージを深めることができ、志望動機に具体的なエピソードを盛り込むことも可能になります。

情報収集を通じて得られた具体的な事例やエピソードを用いて、自身の志望動機をより具体的に説明することが大切です。

病院の理念や特徴に共感し、自身のスキルや経験を活かして貢献できるという自信を示すことで、志望動機が魅力的かつ説得力のあるものになるでしょう。

自身の看護観と共通する部分を見つける

理念にも通じる部分でもありますが、自分自身の看護観と病院や施設の看護観が合致しているかどうか確認しましょう。

合致する部分を見つけて志望動機に織り込むことで、本気度を相手側にアピールできるでしょう。

そのためにも、まずは自分自身の看護観を整理しておくことが重要です。

自分自身の看護観が曖昧だと魅力的な志望動機を作るのは難しいので、これまでの経験などを振り返りつつ読み手が納得できるような志望動機を作っていきましょう。

また、自分自身の看護観について考えることで、今後の自己成長にもつながります。自分の看護観をより深めたうえで病院や施設に入職することで、入職後のステップアップにも繋がりやすいでしょう。

自身の看護観を説明する

先述したように、まずは自分自身の看護観を整理してみましょう。

成功体験と失敗経験の両方を踏まえて、看護業務に携わる中で感じたこと、感じたことを思い出しながら自分の価値観を考えてみてください。

看護観を述べる際には、実体験となるエピソードを交えると説得力が増すので、これまでのキャリアの振り返りは非常に重要となります。

明確な看護観が無いという方は、実務を通じて得た知見や感じたことを通して、自分なりの看護の考え方を羅列してみれば思考が整理できます。

また、看護師としての役割や使命についても考えてみましょう。患者さんの健康を支援し、病気を治療するだけでなく、患者さんが安心して過ごせる環境を作り出すことも看護師の重要な役割です。

このような視点も含めて、自分自身の看護観を整理するとよいでしょう。

3部で構成されている志望動機の例文

私は「患者様との信頼関係に重きを置く」「患者様と分かち合うことで最高の医療を実践する」といった貴院の理念に共感し、貴院を志望しました。

私は新卒以来、〇〇病院の小児科で経験を積み、小児の症例や小児に対するケア方法について学んできました。小児科の看護師として勤務していく中で、小児の患者様と接するときには、信頼関係を築き上げていくことや患者様へ歩み寄る姿勢が特に重要であることを感じ、実際に実践してまいりました。

自身の考え方と方向性が似ている理念をもつ貴院では、小児医療に関する専門知識・スキルを身に付けながら、長く勤務できると考えています。貴院でこれまでの小児科経験を活かし、地域の子供たちの健康な成長に寄与できればと考えております。

例文はそのまま使わない

先述した例文を参考にしつつ、自分のキャリアや価値観に合わせて文言を変えてみましょう。

例文は結論→裏付けるエピソード→今後のキャリアの展望という流れになっているので、基本的にはこの流れに沿って志望動機を考えれば問題ありません。

しかし、例文をそのまま使うと面接官に「自分なりの価値観を感じられない」という印象を与えかねないため、自分オリジナルの思いを伝えることを意識してください。

自分オリジナルの思いを伝えるためには、自分自身の経験や感じたことについて具体的に述べることが大切です

また、自分の志望動機を考える際には、自分がなぜその病院や施設に入職したいのか、どのような目的を持っているのかを明確にすることも重要です。

その上で、自分自身がどのような価値観を持ち、どのような看護師になりたいのかを伝えるようにしましょう。

面接での受け答えと一貫させる

履歴書に書いた志望動機と面接で答える志望動機は、必ずしも一致している必要はありません。

しかし、履歴書と全く異なる見当違いな回答を面接でしてしまうと、面接官は「どちらが本当なの?」となってしまうので、回答に一貫性を持たせることは重要です。

そのため、志望動機は一字一句合っている必要は無いものの、根本となる考えや価値観などは一貫させましょう。

また、面接で志望動機を直接伝える場合は、履歴書の欄に書ききれなかった内容を補足するような形で伝えるのが良いため、履歴書に詰め込む必要はありません。

面接での志望動機の回答は、履歴書と異なる視点や具体的なエピソードを交えることで、より深い理解と魅力を伝えることができます。

そのため、履歴書の内容を補足し、より詳細な志望動機を述べることが重要です。

面接では1~2分、履歴書では200~300文字が目安

志望動機に割くボリュームのイメージですが、面接で話す場合は1~2分程度、履歴書に記載する場合は200~300文字程度を意識すると良いでしょう。

短すぎると熱意が伝わらず、かといって長すぎるとまとまりのない主張が曖昧な文章になってしまうので、コンパクトかつ分かりやすくまとめましょう。

また、最もアピールしたい点は冒頭で簡潔に述べるなど、伝わりやすい内容になるように心掛けましょう。

履歴書の記入欄がスカスカにならないように注意しよう

履歴書に空欄が多いと本気度を伝えられないので、できるだけ埋めてバランス良く記入するようにしましょう。

学歴に関しては高校卒業以降で問題なく、一般的な記入例に沿って書き進めていけば問題ありません。

志望動機は200~300字程度でまとめ、自身の長所や特技などを欄に関しても適当に書くのでは無く、欄の8割〜9割程度が埋まるように記入しましょう。

誤字脱字や日本語の誤りに注意

書いた後は、必ず誤字脱字や日本語の誤りが無いかどうかを確認しましょう。

送り仮名の間違いだったり、「ら抜き言葉」があったりすると一般的な国語力(常識)が疑われてしまいます。

送り仮名のミスは、例えば「助ける」を「助すける」「助る」などと誤記してしまうケースが挙げられます。

また、一度声に出してみて、違和感の無い文章かどうかも確認すると良いでしょう。

音読することで、不自然な部分や調子が合わない箇所が見つかるかもしれません。もし違和感を感じる部分があれば、文言や表現を修正して、よりスムーズな文章に仕上げましょう。

志望動機を書く際に気を付けるポイント

続いて、志望動機を書く際に気を付けるポイントを解説していきます。

病院ごとに志望動機を考える

志望動機は「なぜその病院を志望したのか、他の病院ではだめなのか」を伝えるものなので、転職先を併願している場合は病院ごとに志望動機を考えましょう。

手順としては、まず応募要項や病院の方針などを調べてから、その病院では「どのような看護師が求められているのか」というニーズを把握しましょう。

病院側のニーズを捉えた志望動機を伝えることで魅力的な人材に移り、採用の確率が高まるでしょう。

病院の特徴や理念に共感し、自身の経験やスキルを生かしてその病院での看護業務に貢献したいという具体的な意欲を示すことも効果的でしょう。

病院の下調べを徹底して作ろう

応募する病院を絞ったら、ホームページなどをよく見て当該病院の情報を集めましょう。

病床数などの基本情報はもちろん、理念・方針、病院長の考えなどに目を通して、自身の価値観と合致する点を探してみてください。

志望動機と「志望する病院・施設の特徴」が矛盾しているとミスマッチとなりますが、逆に病院の特徴と志望動機がマッチしていると、「うちでも活躍できそう」と思われるでしょう。

情報収集で手を抜いてしまうと魅力的な志望動機は作れないので、ホームページの隅々までチェックすることをおすすめします。

病院の特徴や取り組みについて具体的な事例やエピソードを把握し、自身の経験やスキルがその病院でどのように活かされるのかを具体的に示すことが重要です。

綿密な情報収集を通じて、自身の魅力を的確にアピールすることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。

ポジティブな表現を使う

志望動機を書く際に、自分の得意分野や苦手分野を書くことがありますが、ネガティブな表現を使わないようにしましょう。

また、前職の離職理由を伝える際に「職場の環境が悪い」「人間関係がよくない」「スキルアップできない」などのネガティブな内容を伝える方がいますが、これはおすすめできません。

実際にはそうであったとしても、そのままストレートに面接担当者に伝えると「不満の多い人なのかな」「新しい職場でうまくやっていけ無い可能性があるのでは?」「自分で改善する意識は無いのか?」と不安を与えてしまう恐れがあるためです。

そのため、ネガティブな面に注目するのではなくポジティブな表現に言い換えて志望動機を伝えることを意識しましょう。

言い換え例

(NG例)「現在の職場では自分の看護観にあった看護ができない」

(OK例)「これまでの〇〇病棟での経験を活かして、自分の看護観に近い〇〇という理念に共感できる貴院で成長し、地域医療に貢献していきたい」

上記のように、「前職では自分の希望を叶えることが難しかったため、より価値観の近い貴院を希望した」という伝え方をしましょう。

熱意がぶつけられた表現

志望動機を伝える際には、志望している病院や施設で働くことに対する熱意を示すことも重要です。

明確な志望理由が無いと「うちの病院ではなくても…」「別に働ければどこでも良いのでは?」と思われてしまいます。

特に、重要な社会インフラである病院や施設は、長く安定して働ける人材を求めていることが多いため、「長期間勤めるつもり」「安定して働くための工夫」などといった内容を盛り込むのがおすすめです。

なお、「キャリアアップを目指している」「○○を経験したい」といった表現を使う方もいますが、このように伝えてしまうと「今回の転職は通過点なのか?」と捉えられてしまう恐れがあるため、気を付けましょう。

言い換え例

(NG例)「〇〇病院の小児科で経験を活かして、貴院でキャリアを積みたい」

(OK例)「〇〇病院の小児科で経験を活かして、貴院で長く務め、小児看護のスペシャリストとして貴院の良質な医療に貢献したい」

上記のように、志望した理由を補足したり、将来的なキャリア展望についても言及することで本気度を伝えることができるでしょう。

待遇・給料を理由にするのは避けるのがベター

応募する上で給料などの待遇面は非常に気になるポイントですが、待遇・給料を理由にするのは避けましょう。

例えば、「給料が良いから応募しました」「休みが多く取れそうだから志望しました」と伝えられた面接担当者はどのように感じるでしょうか?

「仕事に対する熱意が感じられない」「条件が良ければどこでも良いのか」と思われてしまい、悪い印象を持たれる可能性が高いので、条件面の動機をストレートに伝えるのは控えるべきです。

条件は魅力的であったとしても、その病院や施設に惹かれた理由があるはずなので、条件面以外の魅力に焦点を当てた志望動機を考えてみてください。

【理由別】看護師の志望動機の例文

続いて、看護師の志望動機の例文を理由別で紹介していきます。

下記で紹介する例文をベースにしながら、自身の経験や価値観を落とし込んでみてください。

参考:履歴書・面接で使える!看護師の志望動機・17の例文集

頻繁に転職している

これまで5つの病院に勤務し内科、外科のみならず様々な領域・診療科を経験し、幅広い知識やスキルを身に付けました。

この経験からきた強みを生かし、今後はジェネラリストとして地域の医療に幅広く貢献できる看護師を目指したいと考えています。

貴院は◯◯地域の基幹病院として、多様な年齢・疾患の患者様に医療を提供し、これまでの経験を生かしながら、さらにこちらの病院で働くことで視野を広げることで看護の幅を広げられ、真のジェネラリストを目指して精進していきたいと思います。

アピールすべきポイント

一般的に、転職歴が多いと「辞め癖」があるのではないか?と敬遠されてしまいますが、上記のようにポジティブに言い換えることもできます。

また、経験を活かした上で「貴院の在り方に魅力を感じているので、ぜひ貢献したい」と伝えているので、魅力的な志望動機になっていることが分かります。

子育てや介護で一旦現場を離れていた・ブランクがある

私は前職では消化器内科病棟で7年間経験しました。

一旦子育てにより現場を離れましたがそれが一段落し、今後、看護師を続ける上で長く働ける環境で心機一転しこちらの病院でがんばりたいと考えています。

貴院は、復職者向けの研修や院内勉強会をはじめとするプログラムが充実しており、自らの看護力を継続的に高められると思い、志望いたしました。

実際に子育てをしながら働いていらっしゃる先輩方が多いことにも魅力的に感じております。私もこのチームの一員となることで質の高い看護をしていきたいと思います。

アピールすべきポイント

育児休業明けに看護師として復帰する方は多いですが、「今後も看護師として長く働きたい」という希望を明確に伝えています。

また、志望している病院に「実際に子育てをしながら働いている方がいる」という点を踏まえつつ働きたい熱意を伝えているので、しっかりと情報収集することが非常に重要であることが分かります。

スキルアップ・キャリアアップしたい

現在は循環器科に勤務しておりますが、ここでは緊迫した状況で迅速な判断や処置が求められる救急看護に興味を持ち、若いうちに、体力的にも精神的にもハードであることから、経験しておきたいと考えました。

貴院は三次救急病院として地域全体の重症度の高い患者様を数多く受け入れているほか、災害医療にも積極的に取り組まれています。

これまで心臓マッサージの経験も多く、AEDの取り扱いには慣れているので、これらの身につけた知識・技術を生かしながら、ハイレベルな超急性期医療を提供されている貴院で、さらなるスキルアップを目指したいと思っております。

アピールすべきポイント

救急看護に興味を持った理由や、若い内に経験したいという希望が上手に伝わっていることが分かります。

AEDの取り扱いになれている点や、さらに「ハイレベルな超急性期医療を提供されている貴院でスキルアップしたい」ということを伝えているので、常に成長する意欲を持った人物であることをアピールできるでしょう。

第二新卒、前職の在職期間が短い

急性期病院の外科の病棟で看護師として1年間勤務しました。

まだ経験は浅く至らない部分もありますが、患者様と接するうち、それぞれの方により長く、深くかかわる看護がしたいと考えるように変わっていきました。

地域密着型の回復期リハビリテーション病院として、患者様一人ひとりの生き方に触れ、人生を支える丁寧なケアを提供する貴院の理念に深く共感し、志望いたしました。

患者様とご家族と信頼関係を築き、身体面の治療だけでなく人生を見通した看護を提供している貴院で学びたいと思っております。

アピールすべきポイント

前職の在職期間が短い場合でも、何かしら得るものはあるはずです。

そこで、短期間でも仕事を通じて得られた知識や考え方について述べて、志望先の病院の理念に絡めれば魅力的な志望動機になります。

しっかりと自分の看護観について述べることで「受け身では無く、主体的に考えられる人物」と評価してもらえるでしょう。

これまで未経験の分野にチャレンジしてみたい

これまで病院にて精神科の看護師を10年、循環器内科の看護師を5年中心に勤め、急変時の対応などの経験を積んで参りました。

若い方から認知症の方も含めた多くの高齢者などの患者様に対応する中で、コミュニケーション能力や臨機応変に対応する力を身につけました。今はまだ療養病棟での経験はなく、知識が足りていないところも多いですが、今後さらに知識を深めたいと思い志望いたしました。

今までの経験を活かし、貴院に貢献できる看護師として成長できるよう、精進いたします。

アピールすべきポイント

未経験の分野へ転職を希望する場合でも、これまでの看護経験を振り返って、得てきた知見や知識を整理してください。

「コミュニケーション能力や臨機応変に対応する力」は科に関係なく看護師として求められている重要なスキルなので、積極的にアピールしましょう。

また、今後さらに知識を深めたいとしっかり伝えることで、勉強熱心な印象を与えられます。

志望先の理念に惹かれた

私は人に気配りすることが得意であると感じています。

これは、貴院の掲げる「患者様の立場に立った医療の提供」を実践する上で大切な要素と考えています。また同時に自分が貴院の理念とマッチしていると感じました。

私は看護実習中、患者様から発せられる言葉からだけでなく、家族様から見聞きしたこと、患者様の病態や心境から患者様やご家族が必要としていることを自分なりに考え、先回りし行動することを心がけてきました。

今後もこの心がけを大切にしながら看護師として必要なスキルを身につけることで、貴院にふさわしい看護師を目指したいと思い、志望させていただきました。

代表の挨拶に惹かれた

手術室やICUで看護師としてのキャリアを積んでいましたが、海外の「家族の最期は家族で協力して看取る」という価値観に感銘を受け、看護観が一変し目の前に光がさしたように感じました。

・利用者さんを家族の一員のような立場で支え、健康寿命をできる限りのばすこと

・在宅で看取れる環境を今よりもずっと整備していくこと

・スタッフが一人ひとり輝きながら働ける職場環境をつくること

以上の3点を重視し、利用者さんやご家族の笑顔を増やせるような、地域に根ざしたアットホームな看護を提供していくことが使命であると感じております。

施設方針に惹かれた

私は、貴社の「利用者の自立」「利用者の地域社会での生活のサポート」「利用者が生き生きとする」といった、利用者の体と心の健康を思いやった施設方針に共感し、貴社を志望しました。

私は新卒以来5年間総合病院の外科病棟で看護師として勤務した経験があり、大きな病気やケガをされた高齢の患者様のサポートも行ってきました。

しかし、病気にかかって以降これまでにできていたことができなくなってしまうという経験を通して生きる活力を削がれてしまった患者様方を目前として、「自分でできることを大切にし、生きがいを見出せるようなケアをしたい」と考え、介護関連の研修に積極的に参加して学び、実際に自身の看護に取り入れてきました。

このような自身の仕事に対する考え方や実際の取り組みは、貴社の施設の目指す方向と同じ方向を向いていると感じております。

さらに、地域に密接した看護・介護を学びながら、貴社で長く勤務し、貢献したいと考えています。

アピールすべきポイント

病院の理念や考え方、方針などを調べて自身の価値観と共通する部分があることを伝えましょう。

これまでの経験の中で自分の価値観や看護に関する考え方に影響を与えた事例を出しつつ、ミスマッチが無く「自分は貴院の求めている人材である」ことをアピールしましょう。

その上で、採用後のキャリア展望についても触れることで、「長く勤める意思がある」ことをアピールできるでしょう。

【施設別】看護師の志望動機・例文

続いて、施設別の看護師の志望動機について解説していきます。

急性期病院に応募する

脳外科病棟で2年間勤務しておりました。

患者様は緊急性が高いことが多く、治療が最優先になりますが、突然の発症で強い不安を感じている患者様とご家族の気持ちが置いていかれてしまう場面を何度か経験し、もどかしい思いをしたので、「急性期であっても、患者様とご家族にとってよりよい医療の提供を」という貴院の看護理念に強く共感しております。

また貴院に採用していただく機会があれば、今後は、救急看護の認定看護師資格を取得し専門性を高めていきたいと考えております。

さまざまな急性期の場面に対応するために、常に患者様とご家族に寄り添う看護の提供を貴院でしていきたいと思い、志望いたしました。

アピールすべきポイント

急性期病院の果たしている役割や、つらい面に関して言及し「理念との共感」を示すことで、志望度の強さをアピールしています。

さらに、業務に関連した資格について理解し「救急看護の認定看護師資格を取得し専門性を高める」という前向きな姿勢を示すことで、学ぶ意欲の高さもアピールできるでしょう

地域中核病院に応募する

私は「患者様に心からまかせて安心いただける看護師になりたい」と学生時代から考え、チーム医療について深く学びたいと思っておりました。

その中で地域の患者様と寄り添う看護に強みのある貴院に興味を持ち、これまでの経験を活かし私自身も地域に貢献できる看護師を目指したいと思い志望させていただきました。

回復期リハビリテーション病院に応募する

私は整形外科看護師として5年間勤務してきました。リハビリテーションによって患者様が回復していくことにやりがいを感じています。

今後のキャリアを考えた際に、回復リハビリ病棟で患者様とのコミュニケーションをしっかりとり、他職種との連携も行える場所で少しでも長く続けられる病院を選びたいと考えました。

また、患者様や家族の立場を理解できる看護が学べ、ゆっくり・ゆったりした勤務スタイルが継続できる病院と思い、貴院を志望しました。

アピールすべきポイント

回復期リハビリテーション病院ならではの特徴に着目し、自身の仕事のスタイルに合っている点をアピールすることで長く働く意思を伝えています。

また、今後のキャリアの希望も伝えていることで、志望度の高さも伝わるでしょう。

慢性期・療養型病院に応募する

急性期病院の外科病棟で5年間働いてきました。術前・術後管理から退院支援まで一通りのことを学び、素敵な経験をさせていただいてますが、患者様とのかかわりが薄く感じてしまい、長く患者様とかかわれる慢性期の病院で働いてみたいと考えるようになりました。

貴院では認知症ケアに力を入れておられ、そこに強い魅力を感じ、応募させていただきました。

これまで学んだ看護師技術を活かしながら一人ひとりの患者様、そのご家族様とじっくりと向き合える仕事をしてまいりたいと考えております。

アピールすべきポイント

慢性期・療養型病院の特徴と「長く患者と関わりたい」という希望を絡めることで、志望度の高さをアピールできるでしょう。

また、これまでの経験を踏まえつつ理念に共感を示すことで、ミスマッチの少ない点を伝えられます。

専門病院に応募する

私は、病棟勤務を経験後、主に内科系のクリニックで看護に従事してまいりました。

看護師としての経験も長くなってきており、これまでに得た知識や経験を活かし、新たに専門的領域でスキルを身につけ、看護師として専門性を持つことで成長をしていきたいという思いが強くなりました。

これまでに携わってきた科目の中で、特にがん看護をより勉強していきたいと思いました。

貴院におかれましては、最先端のがん治療を専門としていることから、貴院にて専門的に学んでいきたいと考え志望しました。

アピールすべきポイント

専門病院に応募する場合は、その専門領域に関する情報収集や特徴の把握が欠かせません。

基本的には「専門性を磨いて看護師として成長したい」という流れでアピールすれば問題ありませんが、「なぜその専門領域を目指したのか」も整理しておきましょう。

クリニック・外来に応募する

総合病院の産婦人科の看護師として10年ほど勤務してきました。

その中で、さまざまな悩みを抱える妊婦の方々と接し、不妊治療に興味を抱くようになりました。

不妊治療に力を入れておられる貴院で、妊娠を希望される方やそのパートナーを支える看護を経験したいと思い、応募いたしました。

これまでの産科病棟での経験を生かし、精神的な部分も含め不妊治療を受ける方々の支えになりたいと考えております。

アピールすべきポイント

クリニックや外来に応募する際にも、応募する医院の特徴や専門領域を把握した上で、自身の価値観や考えを絡めて伝えましょう。

これまでの経験と「なぜ志望したのか」を具体的に伝えることで、熱意をアピールできます。

介護施設(特養・有料老人ホーム・老健など)に応募する

これまで循環器内科病棟で10年間勤務しておりましたが、ご高齢の患者様と接する機会が多く、これから高齢化社会になっていく中で、高齢者の生活全般を支えるケアをより深く学んでいきたいと思うようになりました。

貴社では、利用者の皆様の第二の家と思って頂けるよう、様々な取組みをなさっており、その環境づくりに携わっていきたいと思い志望致しました。

今までの経験を生かし、利用者様の暮らしをサポートしていけるようなケア・心に寄り添ったケアを行えるようを実践していきたいと思います。

アピールすべきポイント

介護施設は高齢者福祉分野なので、高齢者の方々を支えたい理由やこれまでの高齢者福祉関連の経験を伝えましょう。

特に、近年は介護施設数が増えているので、就職を希望している施設の特徴や強みをしっかりと把握するなど、情報収集は非常に重要です。

訪問看護ステーションに応募する

これまで内科病棟で7年間、急性期看護を経験しました。

患者様が退院していく姿を見るうちに「疾患を抱えて生きる患者様の暮らしを支える看護がしたい」という気持ちが芽生え、その人らしさを尊重しながら自立した療養生活を支える看護に携わりたいと思うようになりました。

元々高齢者の方と関わることが好きということもあり訪問看護師として働くため転職を決意いたしました。

これまでの臨床経験を活かして、貴院の理念に基づき、利用者様に寄り添ったケアを行いたいと思い志望いたしました。

アピールすべきポイント

訪問看護ステーションも、近年は数を増やしており需要も増えている分野の施設です。

「高齢者を支えるのが好き」という点をベースにして志望動機を考えつつ、具体的にどのような貢献ができるかをアピールしていきましょう。

保健師として地域の高齢者の健康維持をサポート

以前は看護師として病院勤務をしておりましたが、地域の方の健康を支援する保健師という道を考え、資格を取得いたしました。

貴院は地域に密着して、高齢者の介護予防を行おうとされていると伺いました。

私は看護師だけではなく保健師という立場からも地域の高齢者の方の健康維持をサポートさせていただきたいと思い、貴院に応募させていただきました。

アピールすべきポイント

保健師は地域に密着した健康管理のアドバイザーで、広範にわたる専門的知識が求められます。

地域の健康増進に貢献している地域包括支援センターや、地域に密着して医療を提供しているクリニックなどであれば志望動機をアピールしやすいでしょう。

また、保健師資格を取得していれば自身の価値をアピールできるので、資格を保有していることに加えてこれまでの経験も伝えましょう。

【新卒向け】看護師の志望動機・例文

続いて、新卒の方向けの看護師の志望動機について紹介していきます。

大学病院・高度急性期病院に応募する

私は豊富な知識や判断力をもとに、多くの患者様を助けることのできる看護師になりたいと思っています。

そのため、多くの珍しい症例を通して最先端の医療を学び、多くの疾患・患者様のケアを経験できる病院で働きたいと考えています。

貴院は教育プログラムが充実している点や、多くの患者様を受け入れ、基礎的な疾患以外にも触れることで幅広く知識やスキルを身につけられる点が魅力と感じています。

看護師としての基礎的な力をつける段階でこうした環境でたくさん学ばせていただき、実力のある看護師になりたいと思い、志望いたしました。

アピールすべきポイント

新卒の場合は、学生時代に勉強したことや目指しているキャリアビジョンを軸に志望動機を作ることが軸となります。

大学病院・高度急性期病院に応募する際は、「最先端の医療を学べる」「多くの疾患に対するケア方法を学べる」という点を志望動機の軸に据えると良いでしょう。

中小規模の総合病院に応募する

私は豊富な知識や判断力をもとに、多くの患者様を助けることのできる看護師になりたいと思っています。

そのため、最先端の医療を学び、多くの疾患・患者様のケアを経験できるような規模が小さすぎず大きすぎない貴院のような総合病院で働きたいと考えています。

貴院は多くの患者様を受け入れ、基礎的な疾患から専門性の高い疾患まで、幅広く知識やスキルを身につけられる点が魅力と感じています。また、教育プログラムが充実しているのも魅力的だと感じております。

看護師としての基礎的な力をつける段階でこうした環境でたくさん学ばせていただき、より良い看護を実現していきたいと思い、志望いたしました。

慢性期・療養型病院に応募する

私は、患者様一人一人の命に責任を持つ看護師を目指しており、慢性期病院にいらっしゃる患者様とより長く深く、ゆっくりとかかわっていくことで持って看護サービスを提供したいと考えています。

「患者様本位の安心できる医療」をスローガンに掲げる貴院で、じっくりと一人ひとりの患者様に看護師として向き合いたいと思い、志望させていただきました。今後増えてくる在宅問題へも興味を持っておりますので、急性期から在宅までを活かせる看護師になりたいと考えております。

アピールすべきポイント

慢性期・療養型病院に応募する場合は、「一人一人の患者にじっくりと向き合う」という点を伝えるのがおすすめです。

また、「今後需要が増える分野で経験を積みたい」「その分野のエキスパートとして長く働きたい」という点もアピールすると良いでしょう。

精神病院に応募する

私は精神看護学実習で、精神疾患を持つ患者様と初めて接したことがきっかけで精神科を志すようになりました。

患者様それぞれが社会的に辛い思いを抱えていたり、様々な事情を抱えている方をケアする精神看護では、患者様との強いコミュニケーション能力が肝となり、看護師の担う役割は大きいと感じています。

◯◯県の精神科の中核病院である貴院は、患者様との信頼関係に特に重きを置いていると伺いました。

患者様が抱えている悩みや疾患、症状を和らげる接し方やコミュニケーションの基本などを学んでいきたいと考え、貴院を志望いたしました。

アピールすべきポイント

精神病院の場合、患者の方々はそれぞれの事情を抱えているので対応も簡単ではありません。

勉強で得た知識や実習を通して得た経験を踏まえつつ、精神病院で働きたいと思う理由を伝えれば志望動機は完成します。

その上で、どのような看護師を目指しているかを伝えれば熱意もアピールできます。

働きやすさも立派な志望動機

待遇面を志望動機として直接的に伝えるのはおすすめしない旨をお伝えしましたが、近年は女性の社会進出も進んでいるので、「働きやすさ」を重視することも立派な志望動機となります。

つまり、直接的に伝えるのはNGでも、転職先や就職先を絞り込む上で重要視するのは大いにアリということです。

もちろん、仕事の中身で志望動機を作るのが基本ですが、女性は男性とは違い出産という大きなライフイベントが控えている以上、「安心して働き続けることができるかどうか」を重視することも大切です。

また、働くスタッフを大切に扱っているかどうかを判断する上でも「働きやすさ」「福利厚生の充実具合」を確認することは有意義でしょう。

「自分が本当に進みたい道」「やりたいこと」を整理することは重要ですが、「安心して働けるかどうか」もチェックしてみてください。

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