クリニックへ転職したい看護師が知っておくべき知識!仕事内容や年収、メリットデメリットを紹介

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看護師の職場でも高い人気を誇る、クリニック求人。
病院に比べて夜勤や休日出勤がないので、看護師の働きやすい職場として知られています。

そのため今の職場の働きづらさから、クリニックへ転職したいという看護師も多いのではないでしょうか。

そこで今回はクリニックの仕事内容に触れながら、クリニック勤務のメリット・デメリット・転職方法を紹介します。

クリニックへの転職を検討している方は、ぜひご一読ください。

目次

クリニックで働く看護師の仕事とは?

クリニックで働く看護師は、外来診療における医師の補助が主な仕事です。

具体的には診療を受ける前の問診やバイタルの測定、患者さんへの検査の説明や採血、注射、点滴対応などがあります。

クリニックによっては、これらに加え心電図の測定やレントゲン画像の現像といった業務も必要です。

小規模やスタッフの少ないクリニックは、看護師一人に任される仕事量が増える傾向にあります。

クリニック勤務の看護師求人は少ない?

クリニック勤務の看護師求人は多いです。

実際、転職エージェント「マイナビ看護師」の求人検索(2021年12月時点)で施設ごとの求人数を見てみると、次のような結果が出てきます。

施設形態求人数
病院10,028件
クリニック・診療所11,066件
訪問看護ステーション9,930件

このように病院と同等の求人数が掲載されており、クリニック勤務の看護師求人は非常に多いことが明確です。

看護師がクリニックで働くことのメリット

看護師がクリニックで働くことのメリットを紹介します。

  • プライベートと家庭の両立ができる
  • 難しい処置がなくプレッシャーが少ない
  • 勤務先の選択肢が多い

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

プライベートと家庭の両立ができる

クリニック勤務はプライベートと家庭の両立ができます。

基本的に夜勤がないので、生活リズムを崩すことなく働けるからです。

クリニックの休診日がそのまま看護師の休日となり、スケジュールも立てやすいでしょう。

難しい処置がなくプレッシャーが少ない

クリニックは病院に比べると難しい処置がなく、プレッシャーの少ない勤務先です。

患者さんの健康管理に努める仕事であるため、直接命にかかわるような場面に直面することがありません。

また病院に比べると勉強会やセミナーの頻度も低いので、精神的な負担が少なめです。

勤務先の選択肢が多い

クリニックは勤務先の選択肢が多いのもメリットです。

求人が他の施設に比べて多く、様々なクリニックに応募することができます。

自宅や駅周辺のクリニック求人も見つけやすいため、子どもを保育園に預けながら働きたいママさん看護師も応募が可能です。

看護師がクリニックで働くことのデメリット

一方で看護師がクリニックで働いたときに生じるデメリットを紹介します。

  • 雑務が多い
  • 人間関係に悩まされることがある
  • 収入が下がる可能性がある

メリット・デメリットの両面を見ることで、クリニック勤務する看護師の実情が見えてくるでしょう。

雑務が多い

クリニック勤務の看護師は雑務が多いです。

外来診療における医師の補助が主な仕事としながらも、受付業務や環境整備といった看護業務以外の仕事も任されることが多々あります。

看護師としてスキルアップをしながら仕事を進めたい人は、やや働きづらいかもしれません。

人間関係に悩まされることがある

クリニックで働くと人間関係に悩まされることがあります。

病院に比べると小規模なところが多く、限られた人数で働かなければいけないからです。

またクリニックを開業した医師は、独自のルールでスタッフの意見を聞き入れないということもあります。

全てのクリニックが必ずしもそうとは限りませんが、相性の悪い人が一人でもいると働きにくくなる可能性があるでしょう。

収入が下がる可能性がある

クリニックは働きやすい反面、収入が下がる可能性も潜んでいます。

看護師が働く勤務先として、クリニックは平均月収の少ない部類に入ります。

とはいえ「クリニックだから月収が低い」とは限らず、診療が保険適用外の美容クリニックなどは比較的高めで、診療科によっても変わるのが特徴です。

クリニック勤務の看護師の平均年収

転職エージェント「医療ワーカー」の調査によると、クリニックで働く看護師の平均年収は409万円です。
(参考:医療ワーカー公式HP「全国の看護師の平均年収」より)

施設別では次のようになっています。

施設年収
クリニック409万円
病院437万円
介護関連施設395万円
訪問看護421万円
企業422万円
その他373万円

こうして見ると、クリニック勤務は介護関連施設に次ぐ年収の低さです。

年収が低い理由として「深夜手当がつかない」、「残業手当が少ない」といったことがあります。

クリニック転職の難易度は?

クリニック転職は看護師の勤務地の中でも難易度が高めと言えるでしょう。

クリニックはその働きやすさから人気があり、採用数も少ないので自分の希望する診療科の求人を見つけるのは大変です。

とはいえ看護師が自分で判断して患者のケアをする場面は少ないので、経験が十分にない人でも採用されるチャンスのある勤務先でもあります。

【志望動機例】クリニックの転職の志望動機

クリニックに応募する際の志望動機の書き方を、実際の例をもとに紹介します。

  • 総合病院からクリニックへの転職
  • クリニックから別のクリニックへの転職
  • 未経験でクリニックへ転職

自分の境遇に近い志望動機があれば、ぜひ参考にしてみてください。

総合病院からクリニックへの転職

看護学校を卒業後、総合病院で10年間臨床業務を行ってまいりました。

3年の勤務を経て病棟主任を任されましたが、患者様とのコミュニケーションにやりがいを感じ、より多くの人と触れ合える環境で働きたいと思うようになり転職を考えました。

貴院の理念である「一人でも多くの患者様の不安を取り除くこと」に共感いたしました。

その一員として働くことができればと思い、今回志望させていただいた次第です。

総合病院からクリニックへ転職する際の志望動機の一例です。

「さらに密なコミュニケーションを行いたい」という明確な理由を志望動機に上手く乗せられています。

クリニックから別のクリニックへの転職

前職は美容外科クリニックで勤務してまいりました。

貴院を志望した動機は、家族の転勤による転居のタイミングで、様々な患者さんと出会うことのできる内科のクリニックへ移りたいと考えたためです。

貴院は数ある内科クリニックの中でも「地元とのつながり」を大切にしていると知り、強く働きたいと思うようになりました。

貴院でさらに患者様と交流を深めながら自身のスキルを磨き上げ、地元地域の健康促進に貢献したいと考えております。

別のクリニックへの転職する際の志望動機の一例です。

既にクリニックでの経験がある時点でアドバンテージがありますが、転職先のクリニックが持つ強みに共感して働きたいという気持ちを伝えています。

未経験でクリニックへ転職

長く勤められる仕事をしたいという気持ちがあり、貴院のクリニックを志望いたしました。

数多くのクリニックの中でも貴院は、患者様とのコミュニケーションに重点を置いているところに共感いたしました。

人と触れ合うことが好きな私にとって働きやすい職場であると考え、患者様の気持ちに寄り添った対応ができると自負しております。

経験は浅いですが、医療事務に関する資格を取得予定で入社後即戦力となれるよう尽力したい所存です。

未経験でクリニックを希望する際の志望動機の一例です。

経験の浅さを「資格取得を目指している」と伝えてカバーし、素直さをアピールしています。

クリニックの面接で知っておきたいポイント

クリニックの面接で知っておきたいポイントを紹介します。

  • 志望動機を上手く伝える
  • 前職の退職理由を準備しておく
  • 経験した業務を網羅的に伝える
  • クリニックで聞かれるポイントを押さえる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

志望動機を上手く伝える

面接では志望動機を上手く伝えましょう。
応募書類に記載した志望動機を口頭でもしっかり伝えることで、相手を納得させられるからです。

クリニックの場合、内科や眼科、美容外科など複数の診療科目があります。

同じ診療科で働いた経験があればアピールできますし、未経験なら「新しい分野に挑戦したい」と伝えることも可能です。

前職の退職理由を準備しておく

クリニックへの転職では必ずと言っても良いほど、前職の退職理由を聞かれます。
採用側としては、長く働いてもらえるかどうかを知っておきたいからです。

職場環境が合わなかった」「上司との相性が合わなかった」といった理由では不採用にされてしまうことがあります。

クリニックは少人数で運営していることが多いので、人間関係による退職理由は伝えないほうが良いでしょう。

経験した業務を網羅的に伝える

経験した業務を網羅的に伝えましょう。

細かく経験を伝えることで、クリニックの中でどのようなことで貢献できるのかをアピールできるからです。

クリニックは少数精鋭であるため、即戦力となるような人材を欲しいと思っています。

特に「内視鏡を扱ったことがある」、「手術室での経験がある」といったエピソードは専門性が高いと評価され、アピールとして協力な武器となるでしょう。

クリニックで聞かれるポイントを押さえる

クリニックだからこそ聞かれる質問があるので、ポイントを押さえておきましょう。
一例ですが、クリニックでは次のような質問をされることがあります。

  • 50代のスタッフが中心ですが大丈夫ですか?
  • 欠勤スタッフの代わりに柔軟に出勤はできますか?

クリニックは少人数ゆえに「世代を超えてコミュニケーションが取れる人」や「いつでも出勤できる人」が求められます。

これらに関して問題のないことを伝えることで、採用担当者に安心感を与えることができるでしょう。

【1年目でも転職できる?】勤務年数別クリニック転職のタイミング

勤務年数別にクリニックへ転職するタイミングを見ていきましょう。

  • 看護師1年目
  • 看護師2年目
  • 看護師3年目

勤務年数ごとに特徴が異なってきます。

看護師1年目のタイミング

看護師1年目はクリニック転職が難しいと思われがちですが、十分に可能です。
近年は新人看護師や経験の浅い看護師を、積極的に採用しようとするクリニックも増えています。

1年目で看護師に転職するなら、経験の浅さをカバーできる勤務先の選び方が大切です。
既に経験したことのある診療科や比較的スタッフの多いクリニックを選ぶようにしましょう。

看護師2年目のタイミング

看護師2年目であってもクリニックへの転職はできます。

クリニックでは即戦力を求め若手を採用しないところもありますが、2年目看護師の持つ社会経験には期待しているケースがあります。

2年目でクリニックに転職すると経験者として見られることが多いので、面接時に自分は何ができて何が得意なのかなど、スキルレベルを把握し採用担当者へ伝えるようにしましょう。

看護師3年目のタイミング

看護師として3年働いた経験があれば、問題なくクリニックへ転職することができます。

3年働いてきた看護師は体力や柔軟性を評価され、新しい環境でも適応できるだろうと採用側に思ってもらえるからです。

3年目になれば結婚や出産といったライフイベントも考えていかなければならないことが多く、家庭と仕事の両立ができるクリニックは新しい転職先として最適でしょう。

看護師がクリニックで働くためには?

看護師がクリニックで働くためには、下記の点を意識しましょう。

  • 診療科ごとに求められるスキル取得を目指す
  • コミュニケーション能力を培う
  • 転職エージェントを利用する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

診療科ごとに求められるスキル取得を目指す

クリニックには様々診療科があるため、それぞれに応じたスキル取得が求められます。
クリニックの主な診療科は次のとおりです。

  • 一般内科
  • 耳鼻咽喉科医
  • 消化器内科
  • 皮膚科
  • 整形外科
  • 泌尿器科
  • 呼吸器内科
  • 美容外科
  • 産婦人科など

ただ漠然とクリニックで働きたいというだけでなく、どの診療科で働きたいのかを視野に入れて、必要なスキル取得を目指しましょう。

コミュニケーション能力を培う

クリニックで働くためには、コミュニケーション能力を培いましょう。
クリニックは地域密着型が多く、地元の患者さんと接することの多い仕事だからです。

また閉鎖的な空間から人間関係に苦労することも考えられるので、世代を問わず誰とでも話のできるコミュニケーション能力のある人が求められます。

転職エージェントを利用する

クリニックへ転職したい看護師は、転職エージェント利用もおすすめです。

転職エージェントを使えば、クリニックごとの応募書類の書き方や面接対策に至るまで専任のキャリアアドバイザーが懇切丁寧にアドバイスしてくれます。

さらに求人紹介や選考の段取りも随時行ってくれるため、今の仕事が忙しい看護師でも問題なく使えるでしょう。

クリニックの就職・転職にまつわるQ&A

最後にクリニックの就職・転職にまつわるQ&Aを紹介します。

  • 新卒でクリニックに就職するには?
  • 第二新卒でクリニックに転職するには?
  • 復帰後にクリニックに転職するには?
  • クリニック転職におすすめの病院は?

気になる項目がある方は、目を通してみて下さい。

新卒でクリニックに就職するには?

新卒の場合クリニックへの就職は経験がない分、難易度は高めです。

ただし専門的な技術や知識を必要としない内科であれば、新卒でも就職できるチャンスがあります。

また看護師の数が多いクリニックも狙い目で、就職後周囲に相談もしやすく新卒でも働きやすいでしょう。

新卒でクリニックに就職するには転職エージェントや転職サイト、ハローワークで求人を探す方法があります。

第二新卒でクリニックに転職するには?

第二新卒は看護師としての基礎的な経験を持っているため、即戦力の欲しいクリニックから重宝されます。

また長年看護師として働いてきた人よりもクセがなく柔軟性があるので、場合によっては経験者よりもアドバンテージがあるでしょう。

ただしすぐに転職をするという意味では採用側にネガティブな印象を持たれる可能性もあるため、前向きな転職理由を準備しておくことが大切です。

ペーパー看護師がクリニックに転職するには?

看護師としての必要な知識を予習できていれば、復帰後にクリニックへ転職することは可能です。

復帰後に転職する際は、既にそのクリニックで働いているママ看護師がいるかどうかをチェックしておきましょう。

調べる方法は、転職サイトの「転職成功者の声」で閲覧するほか、転職エージェントのキャリアアドバイザーから情報を聞き出すなどがあります。

クリニック転職におすすめの病院は?

クリニック転職におすすめの診療科は整形外科クリニックです。

整形外科は新患数、外来患者数、入院患者数、手術件数などが多く診療科の中でも社会的な需要があります。

求人が見つけやすく選択肢の多い診療科です。

また眼科クリニックは人命に関わる場面が少なく、仕事もルーティンワークで人気があります。

クリニックへの看護師転職を成功させよう

クリニックは夜勤や休日出勤が少なく、働きやすい職場で看護師としても人気のある職場です。
しかしその人気の高さゆえに、しっかりと対策を取らなければ転職の難しい勤務先でもあります。

自身で転職活動をすることに不安を覚える人は、転職エージェントからアドバイスを受けてみても良いでしょう。

今回の記事が、これからクリニックで働きたい看護師の参考になれば幸いです。

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